窯主エッセイ 青木龍山の作品と出品作品の箱書き
青木龍山の作品と出品作品の箱書き PDF 印刷 Eメール
作者: 青木 清高   
2011年 7月 22日(金曜日) 00:00

父、青木龍山の作品は、絶対数が少ないため、私自身もよそで目にする機会は少ないものです。その主な理由は、生涯弟子を取らなかったため、大量に作品を作っていない。窯が公募展出品作中心に動いていたという事と、その出品作品の過半数が没後、佐賀県に寄贈されたために、一般のコレクターのもとには、ごくわずかしか、出回っていない、ということかもしれません。しかしながら、半世紀に及ぶ作陶活動を通して数多くの技法を駆使しています。父の代名詞である天目以外に青磁、白磁、染付け、染錦など、実に多種多様を極めます。そこで、その鑑定には、公的な機関の専門家の方も最終的には、私のところにこられるのが現状です。特に天目の作品以外のものは制作時代に幅があるため、プロでも鑑定が困難なようです。私は時代時代の作品が窯から出てくるところを、この目で見て来たのでその鑑定には狂いはないと自負しております。

父、龍山が文化勲章を拝受して、それ以降、父の作品の贋作がしばしば見られるようになりました。オークションとかでも、時々出てくるとのことです。箱書きや、落款までもが精巧に偽られているため、一瞬、「アレッ?」と思うことがあります。特に販売することを目的としていなかった日展などに出品された大作に関しては共箱がある事はほとんど稀で、多くの場合、第3者が合せ箱に勝手に箱書きをして、偽の押印を施している事が多いようです。もしも、ご心配な方は、ご一報ください。鑑定いたします。(だだし万が一の事故防止のために作品を直接送られることはご遠慮願います。)

 

■染錦「激浪」 第4回日展 (青木龍山 作品)

 

窯主 青木清高(撮影 高須英嗣氏)

最終更新 2011年 7月 22日(金曜日) 09:58
 

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