作者: 青木 清高
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2012年 11月 06日(火曜日) 10:31 |
最近、天目(鉄釉系)の小作品をいくつか窯上げしました。
半分近くは良かったのですが残りは流れてしまいました。父が得意とした世界です。自分がやってみてほんとに難しいなと感じています。生前、天目は温度幅が狭いので、流れる寸前のところでいい色に仕上がると言っていた言葉を思い出します。
ここに紹介する作品は、阿蘇黄土 白川山弱土 天然木灰の調合ですが、この木灰が曲者で石灰分の含有率により釉薬の強さにばらつきが生まれてきます。しかしながら石灰石でやるより、天然の木灰でやったほうが、はるかに色調に東洋的深みが生まれてきます。これは、同じ鉄釉系の青磁でも言えることです。
■写真 瑠璃天目小花瓶
■写真 鉄釉かけ分け草花紋小花瓶
■写真 鉄釉牡丹紋小花瓶
■写真 ぎりぎり迄温度を上げるとはま(焼き台)に溶着してしまうが発色は美しい。(平成16年頃 青木龍山作)
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最終更新 2012年 11月 06日(火曜日) 10:36 |