有田の街の表通りが、年に一度陶器市の準備で慌ただしいころ、我が家の工房の片隅に毎年この時期、ひっそりと牡丹のはながさきます。
3年前、父はこの牡丹の花を一生懸命スケッチし、大皿に描いておりました。亡くなる4日前の事で、今でもその大皿は未完のままアトリエに残してあります。